SSブログ

奥出雲の旅   絲原記念館へ [旅行]

お酒を購入してから宿のチェックインには少し時間があったので、夫が行きたいという「絲原記念館」へ向かいました。
絲原家というのは中世武家の一門で江戸初期に備後国から奥出雲に土着、帰農してたたら吹き製鉄を開始したという鉄師頭取の家です。
奥出雲一帯は大正時代後期に洋式製鉄が普及するまでたたら製鉄で栄え、江戸時代末には全国の約30パーセントを生産していたそうです。
そんな奥出雲の鉄師頭取で幕末期には士分にもとりたてられた旧家の所有する美術工芸品や茶道具、有形民俗資料(儀礼用具、嫁入り道具、家具調度、什器、衣類など)などや、たたら製鉄に関する模型や作品、ジオラマなどが展示されている記念館を観てから現在も生活されている居宅と庭園を見学しました。

駐車場に車を入れて。
糸原記念館看板.JPG
小さな川を渡ると
糸原記念館入り口.JPG
左側が記念館で、右側が居宅です。
〇ポスト.JPG
記念館は撮影禁止ですのであしからず。

江戸時代後期に建築された客殿棟と大正13年に建てられた母屋棟があるこちらのお宅は様々な映画やドラマのロケに使われているそうです。
ごく最近では「LEADERS」が。
愛知家の三間続きの座敷、玄関土間のシーンなどは私達が見学した記憶と一致しました。
糸原縁側.JPG
このガラス、大正時代のままなんだそうで、歪みがあると教えていただきました。
糸原 縁側ガラス.JPG
わかりますか?

大戸口。  こちらに事務所があります。
糸原家内玄関.JPG

式台玄関。 賓客用だそうです。
糸原家表玄関.JPG

糸原記念館2.JPG
糸原記念館1.JPG

他にも古くは小林旭さんと浅丘るり子さんの「絶唱」などのロケ地に使われているそうです。
こんな碑がありました。
絶唱石碑.JPG
絶唱石碑2.JPG


与謝野鉄幹、晶子夫妻の句碑も。
石碑.JPG

  山かげの仁多の長者の家ひろし泉の音に青すだれして 
                          鉄幹

  林間に松の山をば重ねたり五月の風を人ききぬべし
                          晶子          

と、書かれています。

気づかぬうちに閉館時間を過ぎてしまっていたのですが、お相手をして頂き申し訳なかったです。

帰宅後資料を読んで知ったのですが、砂鉄採取の効率化の為に鉄穴流し(かんなながし)という技術が生み出され、あちこち広い範囲で山を切り崩して行われていたそうです。
その跡は今では美味しい仁多米が育つ棚田景観となっています。
又、たたら製鉄の技術は昭和52年に「日刀保たたら」として復活し、国選定保存技術として認定され技術の錬磨と後継者養成を図っているそうです。(日刀保たたらは非公開です)


次はホテルから砂の器のロケ地などへ。ބ
nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。