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出雲は楽しい① [旅行]

旅記事を続けます。

暗いうちに自宅を出発して、出雲にはお昼前に到着。
心配したお天気も、戸外が気持良い外歩き日和。
この日は知り合いの方のつてで車で案内をして頂けることになりました。
後のお話で知ったのですが、鳥たちは地元の農家の方や車に対しては警戒は軽いものですが車外に出ると警戒の仕方がぐんとアップ。外来者に対する警戒はかなり強いようです。
ストレスを与えないために車内からカメラを向けました。
もちろん倍率の高い高性能のカメラならば鳥にストレスを与えることなく遥か彼方から撮影できると思いますが、私のしょぼいレンズでは…。(明るい200ミリでした)
案内してくださった方はとても鳥に詳しい方で毎日平野部の鳥たちの様子をチェックしてから出勤されるとか。
この日も「今日はあの辺りに〇〇がいるはず」といった調子です。
この方のおかげで初めての出会いがたくさんあり、楽しい情報や新しい情報なども教えていただいたり。
感謝でいっぱいの一日になりました。

個々の鳥については別記事で改めて。

今回は宍道湖の北岸西岸を廻りました。
宍道湖と中海は平成17年11月にラムサール条約(正式名:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されています。

最初に向かったのは宍道湖西岸にある宍道湖グリーンパーク。
案内図.JPG
まず宍道湖自然館「ゴビウス」で汽水域(淡水と海水が混ざる場所)の生き物の展示を。
ご存知だとは思いますが中海、宍道湖は共に淡水と海水が交じり合う「汽水湖」です。
もちろん汽水の生き物だけではなくたくさんの水生生物の展示がされています。
私は「かじか」や日本在来種の亀を見て、「あぁこんな風だったのよね~」。
この頃ではあまり見られなくなってすっかりその姿形を忘れていました。
ゴビウス前.JPG
ゴビウス前から宍道湖方面.JPG

そしてグリーンパークの野鳥観察舎を見てから斐川平野の探鳥に向かいました。
今回はゆっくり観察舎での観察はせず、すぐに外へ出かけたのですが夫は以前にも訪れた事があります。
天候が思わしくなくても設備の整った屋内から窓越しに野鳥が観察できますし職員の方もいらっしゃってアドバイスくださいますので「行っても鳥が全く見られなかった」ということはまず無いと思います。

詳しくはこちらのサイトを。
ゴビウス           http://www.gobius.jp/
宍道湖グリーンパーク   http://www.green-f.or.jp/green1.html

斐川平野には宍道湖に流れ込む斐伊川が流れておりその河口近くから広がる水田地帯にはたくさんの渡り鳥が見られました。この日は真雁がいくつかの群れを作って。
真雁の大群.JPG
この画像は日が傾きかけた頃のものです。
他にもコハクチョウ、雁の群れの中に鶴(種の判別が…)、川の中央の河川敷にカリガネの群れ。
そして葭原の辺りではチョウゲンボウ、ホシムクドリ、モズ。
図鑑どおりの位置チョウゲンボウ.JPG
チョウゲンボウです。
残念ながらホシムクドリはカメラの設定のレバー、スイッチの位置がおかしな位置に動いていて撮りそこねました。でも、この眼ではしっかり。綺麗で可愛かったですよ。
この水田地帯では初めてタゲリに遭遇。しかも群れでした。
我が家の辺りではケリが見られるのですがタゲリにはあった事がなく嬉しい初めての出会いでした。

お昼ごはんは案内してくださった方のおすすめのお店「味処 おかや 」さんで。
ランチも手抜き無し。
とても美味しくてボリュームもたっぷりデザートも美味しく価格も申し訳ないくらいお値打ちです。
ちょっと豪華にと言う方には昼の会席もあるようです。
一畑電車雲州平田駅の近く。
なお、日曜と月曜はお休みです。
おかやさんの検索は「日本料理 おかや」で。

昼食後は出雲大社へ。
参拝もしましたがちょっと楽しい目的が。
出雲大社の境内は約180000㎡あり、池や湿地、草地や川があり周囲は自然の豊かな森林に囲まれています。このような環境の中で多くの野鳥が見られるということで、案内していただきました。
出雲大社.JPG
広くて木々の多い境内をゆっくり歩いて…、声を聞き、姿を見ましたがきれいに撮れていないので画像はありません。
そして、そして、こちらではヤマガラが。
餌をつつくヤマガラ.JPG
案内してくださった方が手にひまわりの種をのせてじっとしていると…。
何度かヤマガラが手に乗って。
私も勧められたのですがとりあえず撮っておきたいとカメラを構えて。(瞬間を逃しましたが)
だって、警戒されて来なかったら寂しいし。(笑)

出雲大社では只今工事中。
出雲大社2.JPG
奥の白い建物の中で新しい本殿が。
この日はクリスマスのイブイブ。
そんな事とは関係なく(?)たくさんの方が参拝なさっていました。
出雲大社3.JPG
お正月にも放送されていましたがパワースポットブーム(?)という事もあり、こちらも訪れる方が多いようですね。

なお、出雲大社では~出雲大社境内自然ガイド野鳥編~という事で「野鳥と憩う鎮守の杜」というパンフレットを出されていてこちらで見られる鳥たちとマップが記されています。
私は案内してくださった方に頂いたのですが、発行が「出雲大社文化事業団」となっています。
関心のある方は社務所でお尋ねになると良いかも。


一日目はこんな感じで、夕日も見たいしという事で日没前にホテルの辺りまで移動。
宍道湖の北岸を走りながら湖面を見ると湖面に浮かぶ凄い数の水鳥たち。
宍道湖の水鳥.JPG
こんな状態が湖方面の車窓越しにず~っと続くわけです。
宍道湖には3千羽を越える真雁、2万羽近いキンクロハジロ、4万羽近い鴨たち、1万羽近いスズガモが飛来するということです。
私が少し画像チェックした中にもマガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、オナガガモが入っていました。
とりあえず撮って、あとから何が入っているか見るという大雑把な撮り方ですので、現地では湖岸近くの鳥が少しわかる程度。

目的の夕日は残念ながら撮れず。

翌日早朝真っ暗な中を雁たちの移動を撮りに出発。
ホテルから車で40分前後、教えていただいたポイントへ。
ところが途中から冷たい雨と風が。少しみぞれ交じり。
傘を持ってでなかったので車外へ出られず。(カメラに雨の準備もしてありません。)
「くやしい~」と悔いながら待っていると、なにやら鳴き声が聞こえてきて薄暗い空を見ると凄い数の群れが頭上を飛び去って行きます。
「おぉっ!!」と、感動でした。
お天気が良くて車外へ出られたならば、その羽ばたきの風を感じられたのではないかと思うくらい。
雨と風の中をそれなりに満足してホテルに戻りました。

続く。


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コメント 6

春分

畑ブログのはずがすっかり鳥ブログですね。
中でも最初の写真はいいですね。
東北のマガンより光を浴びて明るい印象に見えます。
by 春分 (2011-01-16 07:13) 

おじゃまま

こんにちは。お久しぶりです。
一瞬、迷子になっちゃったかと… ^ ^
素敵な模様替えですね。
鳥さんたちもこの寒さの中で頑張っていますね。
by おじゃまま (2011-01-16 12:28) 

畑の帽子

春分さま
農閑期ですので。(笑)
この旅記事が続く間はちょっと鳥ブログっぽい雰囲気になるかもしれません。
この真雁を撮った日は多分この冬最後の暖かい晴天だったのではないかと思います。気温が15度まで上がったようです。
ご存知のように日本海側の冬は晴天の日が少なく、貴重な一日の貴重な写真となりました。今同じ場所で撮ったなら雪景色の中でどんより暗い空のものになりそうです。 ^^
by 畑の帽子 (2011-01-16 12:34) 

畑の帽子

おじゃままさま
おひさしぶりです。

やはり…。
私も他の方のブログにお邪魔したらオリジナルフォトヘッダーに変更されていたので驚いて思わず帰りそうに。(笑)
工事中かと思いました。
こんなに寒いのにこちらへ渡ってくるなんて、と思うとシベリアやアラスカあたりの冬の厳しさはどんなものなのか…と。
この日は暖かい日だったのですけどこのあと本格的な冬になっていったようです。 ^^
by 畑の帽子 (2011-01-16 12:52) 

MERRY

あ、ほんと、鳥ブログに・・・。
私も鳥を撮るチャンスを狙ってるんですけど、ぜんぜん撮れません。しくん。
by MERRY (2011-01-16 13:15) 

畑の帽子

MERRYさま
のんびりと緑の多い静かな公園をお散歩できるときっと…。
昨日も畑で作業中に側の裸木の上のほうでさえずる小鳥がいて双眼鏡で見るとメジロでした。 ^^
by 畑の帽子 (2011-01-16 14:13) 

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