SSブログ

現実は厳しく続いていますね [その他]

「過ごしやすい季節がやってきた」と一息つく間もなく、もう北から順に冬の足音が感じられる時期になりました。
被災地では仮設住宅がようやく完成したと言うニュースが聞かれるところもあります。

P1014776.JPG

先日の新聞に原子力研究所の研究用原子炉の廃炉の記事がありました。
熱出力百キロワットの研究炉が1989年に水漏れ事故を起こし停止。
運転再開に近隣住民の理解が得られず2004年から廃炉作業に。
2011年の現在も、放射性廃棄物は持って行き場がなく遮蔽コンテナに詰めて建屋内で保管中。  
 (使用済み核燃料は米国に引き取られているそうです)
2004年の時点で最大毎時20ミリシーベルトの線量を計測されていたこの廃棄物があるのは都市部の住宅地にある大学の研究所。ちなみに、研究炉は大型原発の一万分の一の出力という規模。
文科省の方針で商業用原発の廃棄物とは別に研究炉と医療用の放射性廃棄物の埋設が決められていたようですが、未だに埋設候補地は決まらないそうです。
そして埋設が決められた廃棄物の量だけでも、2048年までに200リットルドラム缶で53万本分と試算されているとか…。
(この研究所の北隣には某企業の訓練用炉のある施設があり、役目を終えて同様の経過を。35年間ドラム缶につめらて置かれたた廃棄物、その量は200リットル入りドラム缶で494本とか。)


放射性廃棄物といえば、今大きな課題となっている除染ですが。
警戒区域や計画的避難区域の除染モデル事業、公募の結果大手ゼネコン三社(大成建設、鹿島、大林組)を中心とする共同事業体25社が受注したそうです。
これから原子力機構が市町村と場所や方法を協議していくと言う事です…。


少し前の記事には福島原発で働く作業員の方々の様子が。
被ばく線量の上限が近づく中、少しでも効率よく、少しでも長く作業ができるようにと頑張っておられます。

特例となっていた被曝線量限度の250ミリシーベルトを今月1日から本来の100ミリシーベルトに戻したと言う事ですが、これまで既に従事していた作業員の方々の限度は250ミリシーベルトとし、これからも(高線量下での作業など)必要とされる際には100ミリ適用の方々にも250ミリシーベルトを適用する事があるということです。

書きたい事は他にもたくさんありますがなかなかまとめる気持ちが続かないので、今回はこれだけに。
じつは我が家では新聞を一紙だけとっているのですが(以前は2紙、一時期は3紙)たまに他の新聞ではどのように?と思う事もあり、コンビニで他の数紙を購入して読んだりしています。「テーマによってはかなり違うものだなぁ」と言うのが感想です。


福島の人々へのインタビュー「百人百話 ~故郷にとどまる 故郷を離れる それぞれの選択~」を一日一話で百日間。こちらで配信中です。
見つけたのでご紹介しておきます。

P1014778.JPG

一つの物事にも人それぞれ立場も考え方も違う事はある思います。
たとえ家族、夫婦でも。
これまで日本が歩んできた歴史の中では個人の考えを表せない、持つ事さえ許されない時代もありました。
でも、今は自分の意志である程度の情報を得る事も可能。
自分の考えを持ち、それを発信する事が許されますね。
今こうして発信することが出来ることをありがたく思います。


nice!(15)  コメント(12) 

nice! 15

コメント 12

MERRY

世界中でも、いろいろな災害があったり、財政が破たんしかけていたり、
いったい、地球はどうなっちゃうんだろう、って心配になったりします。
by MERRY (2011-11-10 10:34) 

とりのさとZ

 大学の研究用の原子炉を廃炉にしても、その廃棄物の行き先がないので、そのまま保管されているという記事でしょうか。

 これをどうしたらよいのか、原発推進賛成の人に答えてほしいところです。

 ちょうど、広瀬隆氏・明石氏の本{謎}を読み終えたのですが、天然ガス発電でしばらくやってみて、風力太陽光発電で目途が付いたら、そちらに進めるのがベストというのに共感しました。
by とりのさとZ (2011-11-10 18:36) 

スミッチ

よくわかかる池上氏は以前は原発推進は、今はけっこう批判的なことを言っていますよね
以前から核のゴミの話はどうにもならないことははっきりしていたわけで
年金と一緒で時の政府は目の前のことでしか動いていないんでしょうね
今回情報が自分で探してみていかないと、ただテレビとかを見ていたのでは政府とかが流したい情報しか見えないことがはっりりしましたね
ネットのおかげで様々な情報をみんなが知り、共有し、発信でき、それによって世の中にも少々影響を与えることもあったようですね。
ただそのネットを規制しようとする動きもあるようでこまったことです
by スミッチ (2011-11-10 21:57) 

畑の帽子

MERRYさま
自然を恐れるだけでなく畏れる気持ちを持っていなくてはいけませんね。
人のおごり…でしょうか。 人も自らの愚かさを愚かな行いを省みて改めなくては…アニメや映画の中のフィクションではなくなるかも…と思ったりします。
日々自分の頬を殴りたい気分です。
by 畑の帽子 (2011-11-11 08:38) 

畑の帽子

とりのさとZさま
はい。地元紙の一面です。
翌日は地層処理を考えて掘ってみれば地下水が…と言う記事も。
風力発電も設置場所や発電装置などの研究も進んでいるようでかなり効率的な装置が先日の新聞に。 ^^
小耳に挟んだところによると何年か後には一般的な家庭用の太陽光発電装置の価格が今の6割くらいに、もう少し先には4割程度で設置できるようになりそうだという事です。そうなると平均的所得のご家庭でも水まわりの改装よりも気楽な感覚で設置できるくらいになるでしょうか。

by 畑の帽子 (2011-11-11 08:56) 

畑の帽子

スミッチさま
核のゴミがどれくらいの量になるものなのか具体的にイメージできなかったのですが小さな研究用の原子炉だとイメージしやすいように思いました。この何万倍もの膨大な量を長い年月…。わかっているのに続けるとは本当になんという…。
今あるものを一日も早く停止してこれ以上増やさない事を。
社会全体が変わっていかなければならないのだと思うのですが…。
何百億ものお金を個人が私的に使えてしまうとは…私などには感覚が想像することもできません。
by 畑の帽子 (2011-11-11 10:05) 

ムーミン

今回の事故で、原発に関する知らなかった情報がずいぶんある事を知りました。
青森にも、原発や廃棄処理施設が幾つもあります。
想定内だとか、想定外ですまされてはたまったものではないと思ってしまいますが・・・。これから先、日本の将来はどうなるでしょうね。


by ムーミン (2011-11-12 22:58) 

畑の帽子

ムーミンさま
そうですね。
私など結婚して以来ほとんど情報を得る事もなく問題が起きた際の情報で思い出すと言う…。深く反省しています。
私のお友達などもそうなのですがお孫さんたちの生きる将来を考えるといたたまれない気持ちになると…。
少しでも早く、明るく安心できる方向が見えてくる事を望みます。
by 畑の帽子 (2011-11-13 21:55) 

おじゃまま

子供が安全なら・・・とそれだけ思います。
大阪に引っ越してきたある女性(チビの幼稚園友だちのママ)。
「放射能が恐ろしくて東京から関西に来た」とのこと。
福島から東京に逃げた人もいる。いろいろです。
by おじゃまま (2011-11-14 01:07) 

畑の帽子

おじゃままさま
ちょっと前にいろいろと話していて「子供達が避難するところもなくなったらどうするの!!宇宙へ逃げるの!?」と言ってしまいました。
家族や自分のお仕事とか家族構成とか知己とか条件が人それぞれですからいろんな形があるのでしょうね。
でも守りたい気持ちは同じですね。
by 畑の帽子 (2011-11-14 08:55) 

momoe

いろんな意見を持つ人がいた方が
深く豊かな社会を築けると思いますよ。
ちなみにうちは両親とも巨人ファンですが
ナベツネ派と清武派に分かれており
夫婦間ではデリケートな問題のようです。
by momoe (2011-11-15 19:06) 

畑の帽子

momoeさま
いろいろな意見をすり合わせてより良い形が出来上がっていくのが理想ですが、なかなか疲れますな…。
おぉ、巨人の。  本当にデリケートな…。 ^^;
by 畑の帽子 (2011-11-15 20:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。