秋の味覚が楽しみなシーズンですが…

台風が通り過ぎ、遠くの山がくっきり見られます。
東海地方周辺でもまだまだ油断できない状況は続いているようですが、とりあえず我が家周辺では東海豪雨の再現は避けられたようです。

被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。



さて、彼岸花も咲き始め、秋の味覚が店先に並ぶようになりましたね。
二十世紀梨、さんさ、つがる、幸水、栗、さんま、…。（私が食べたもの）

これからしばらくしたら畑でもサトイモ、サツマイモ。
畑の脇の柿の木も今年はたくさん実をつけました。（台風で落ちたかもしれませんが）



「風評」…広辞苑を開いてみましたら「世間の評判。うわさ。とりざた。風説。」とありました。

先日某市の花火大会で放射能汚染への心配から急遽花火を別の産地のものに変えたという報道がありました。検査した結果汚染はなかったということでしたが、これが大きく報道され産地からはその市に対して「風評被害を生み出す結果となる」という抗議があり市長が謝罪の為産地の市へ行かれるそうです。
私は「あぁ、やっぱりこんな事が…」と思いました。

市へ市民からの問い合わせがあったということなのですが、それは当然の事だと思います。
子供達を心配するお母さんは子供を守る為に小さな不安でも見逃す事はできません。
行動せずに後悔するのは今ある原発だけでたくさんです。

先日事故を起こした原発からの放射性物質の拡散地図が公開されているサイトを見たのですがかなり広範囲に及んでおり、ホットスポットと言われる場所はかなり離れた（おどろくような）場所でも見つかっています。
ある記事を読んでいたところ「これからは放射能との付き合い方を身につけて共生していく形」と言うような表現がされていました。
もちろん共生できない放射線量は言外ですが消し去ることが出来ないのならば、汚染地域以外でも対処法を身につけて可能な限り最大の防御をする暮らし方をする必要があると思います。
その為にも調査、検査、測定をし公表する事が必要だと思うのですが、全部は無理があるというような言葉をあちこちで聞きます。
でもそれじゃ駄目だと思います。
今回の花火の件にしても事前に確認されていれば、天日干しされていた時期が汚染の心配のない時期のものだとわかり、問題なく過ぎていたはずです。又、心配な時期のものであったなら検査をして安全の確認を。
そんな事があらゆる場面で当たり前の事として行われるべきだと思います。

先日の県人会まつりでもちょっと気になる事がありました。
記事にする事で間違った認識を生んではいけないと思い書くことを控えたのですが、同じ果実でも東と西で大きな価格の差があり驚きました。
帰宅後ネットで調べたところ、私の購入したものはやはり風評の影響で他の果実も価格が例年よりもかなり低く。

私は店頭に並んでいるものは当然検査をクリアしているものだと言う認識で購入しているのですが、自分達夫婦以外の若い方が口にされるような場合ははっきりと表示されたもの以外はちょっと躊躇してしまいます。

今朝届いた早朝配達の果物は一部に汚染が広がったある県からの物ですが生産者代表の方からの「私たちの地域は幸い汚染を免れ例年と同じ果物を収穫することができました。安心してお召し上がりください」というメッセージが入っていました。これまでの信頼関係もあるのでしょうが、この一枚のメッセージで安心した皆さんは多いと思います。そして汚染されてしまった生産者の皆さんの無念や検査結果がでるまでの不安にも思いをはせる事ができました。

検査データがないことが風評を生む一因になっているのではないでしょうか？
又、風評に対処する為にも検査データは必要ではないでしょうか？

某週刊誌などを見ると産地を偽った（産地を明かさない）食品についての記事があったり、疑心暗鬼を生ずるような状況です。

信頼できる検査を広く行い公平な結果の公表を望みます。



追記：9月23日
　「風評」をすべて悪い噂と言う扱いで記事を書いてしまいましたが広辞苑の意味で捉えるならば良い風評もあることになりますのでこの記事では風評=悪い風評と言う事でお読みください。

タグ：風評

コメント 8

日が経つにつれて放射能の怖さも薄らいでしまいますね。
今後どのような形かで何かが起こらなければと願うばかりです。
台風で我が家の柿は殆ど落ちちゃいました。涙
by 旅爺さん (2011-09-22 10:16) 

花火は震災前に作られたものだったとか。
倉庫に保存されていたと思うし・・・。
反対する人がいるのは分かっていることなので、最初からやらないほうが、まだマシな感じがしましたけど・・・。
台風、風がすごかったです。まだ畑に行ってないので、どうなってるか。
by MERRY (2011-09-22 10:39) 

旅爺さんさま
あるものを無いものには出来ませんし、現実を知って向かい合うしかないんですよね。
逃げていると子供達が背負うものがどんどん増えてしまうような気がします。
本当になんて事故が起きてしまったのか…。

柿も野菜も、まだ畑を見ていないのでドキドキです～。　＾＾；
by 畑の帽子 (2011-09-22 10:58) 

MERRYさま
そうですね。
心配されたのは天日干しの時期のようですが、震災前に作られたものだったとか。主催者側が事前に確認できていたならそのような問い合わせにもはっきり対応できたのでしょうね。想像力が足りなかったようですね。
でも、一つだけ救いを見つけるならばこれだけ報道されたら同じような失敗は起きないでしょう、よそで。　　　多分。
個人的に応援しようと購入する食品や物品とは影響が違いますからね。

心配なのは、これからお母さん達が不信や不安を感じても声を上げられなくなるような事にならないかと言う事。
ですからあえて書きました。
余談ですがこの市の花火、大概音で気づいたり低い山（丘）越に見えたりするのですが、「そんなのあったっけ？」なんですよ。あの記事で知りました。

まだ結構風があるので畑の野菜は傷んでいたり倒れたりしていそうです。＾＾；
by 畑の帽子 (2011-09-22 11:22) 

少し、お久しぶりになりました。
こんにちわ！台風の被害は大丈夫でしたか？

放射能の件でも、わたしも沢山発言したい意見を
持っているのですが、中々誤解を与えずに意見する事が
出来ずにいます。
ただ、商業利用の核は人間が放射能と共存できないので
止めて欲しい！という意思は変わりません。

風評被害、本当に切ないですね。
by minK (2011-09-22 20:12) 

minKさま
まばらな更新で申し訳ありません。ｍ(_　_)ｍ

私もこうして書いてはいますが思いがちゃんと表現出来伝わっているのか、心配です。読み返すたびにこうもとれるのではないかとか思いながらの精一杯です。
毎日新聞を読みながら再生エネルギー関連の記事を見つけると胸躍る私なのですよ。　＾＾　
こんなに多くの人が望んでいる世の中に変わっていくはずだと思い続けたいです。

風評であるのか事実なのかと言うところもちょっと前まではうやむやで、すべて風評と表現されているようで悩みましたが、はっきりした風評は打ち消していかなくてはね。噂は立つのは簡単だけど消すのは大変です。

by 畑の帽子 (2011-09-22 22:09) 

日某市の話、なんだかなという結末でしたね。いろいろと確認をとるのが重要ですね。検査もそうですが、補償の話もはっきりしなくては農家はどうにかして現金化しようとするでしょうね。政府がだしてる基準では不安なので、基準内の商品でも売れなくなって偽装が起こるような気がしてます。
by スミッチ (2011-09-23 23:40) 

スミッチさま
そうですね。　
残念です。

補償、基準、本当にその通りだと思います。
あまりにも影響のある範囲が大きく広くて、これからどんな事が出てくるのか…。
今日の中日新聞のコラムを読んであらためてやるせなくなりました。
by 畑の帽子 (2011-09-24 15:01)